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2015年7月の投稿

会社の決算書から自分の給料を考える

2015年7月3日

自分の給料は果たして妥当なのか・・・
「そんなこと、考えたこともないよ」という方は少ないと思う。
同期入社の人間より給料が安いことがわかった時、中途採用の同年代が自分より給料が高いことがわかった時、昨年度より成績が上がったのに賞与は増えなかった時、自分の会社と同程度規模の同業他社の同年代の人間の年収が自分より高いことがわかった時等々・・・。
人は自分に問うことになる、「自分の給料は妥当なのか?」と。

しかし、既に経験されていると思うが、絶対にその答えは出ない。

私も評価し、報酬を決定する立場だったからわかるが、適切な報酬基準を作るべく、万人に平等な評価基準を作ろうとするのだが、そもそもそんなものは存在しえない。
もちろん、私自身誰に対しても万人に平等な評価基準を作ろうとするのだが、作りつつ、ふと見ると評価の内容や配点はどうしても自分好みになってしまう。
これは自分好みの評価基準でよい点数を取れる人間が、結果高い評価と報酬を得る、ということになる。その評価基準ではよい点数を取れないのだけれど、実は会社に貢献している人間がいた時に、その人間を冷遇してしまうことになる。

これは恐ろしいことだと思った

自分の作った評価基準がその人間の、そしてその家族の人生に大きな影響を与えるのだから。何度も評価基準を考え、採点をしなおし、一応納得する結論は出すのだが、何度も振り返ることは多かったと思う。

だから万人に平等な評価基準というのは無い、と思った方がよいし、既にその答えを見つけている人も多いと思う。

しかし、自分の給料に対する答えを出すことをあきらめてはいけない。
自分の給料は妥当なのか、はわからなくても「その会社において今、自分が果たす役割はどの程度のものか」そして「この会社で働き続けて給料は上がるものなのか」といった答えは導き出すことが出来る。

何からその答えを出せばよいのか、それは決算書である。
決算書なんか見たことがない、という方も多いと思うし、会社によっては決算書を従業員に公開していないところもあると思う。
しかし、見れる環境にある方は是非見て貰いたいと思う。

そして決算書の「従業員給与」という欄に出ている数字を正社員の人数で割ってみる。平均値を出すのである。その平均と自分の年収を比較してみるとよい。さらに周囲の顔ぶれと仕事ぶりを思い浮かべるとよい。
そこで考えてみる。何らかの答えが出るはずだ。
その答えは「この会社の売上で、この従業員数で、この給料は・・・うん、なんとなくわかるな」という程度のものかも知れない。
または、「この売上と利益でこの従業員数は多すぎだろう!道理で働かないやつが多いはずだよ、まったく!」という怒りの場合もあると思う。

大切なのは何かに気付くことである。気付く為には決算書を見て欲しい、のである。

決算書からは本当に色々なことがわかる。
経営者がどのくらいの報酬をもらっているのか、役員や営業はどの位接待交際費を使っているのか、外注費がどの位を占めているのか、従業員の報酬の合計は役員報酬と比較してどうなのか、その他事業を支える為に年間どのくらいの費用が投じられているのか、等。
どれも知っていた方がよい。いや、知るべきである。

例えば「役員報酬と従業員報酬がほぼ同額、しかも、従業員は役員数の20倍もいるのに。この会社にいても利益はみんな役員が吸い上げちゃうから給料は上がらないな」という判断も出来る。
また、「どうしてこんなに接待交際費を使っているのかな?売上げを上げるなら人を入れた方が安いのではないか?いやいや、俺たちに分配した方がもっといいぞ。今より忙しくなってもその方が全然いい」という考えも出てくるかも知れない。

繰り返すが、給料が妥当か、という質問の答えは出てこない。
しかし、会社の決算書を見ることで、自分の役割、昇給の可能性、経営者の考え方、無駄な部分、が見えてくると思う。
その見えてきたものに対し、継続して頑張る、反省して今以上に努力する、あきらめて転職をする、という選択が出てくるはずだ。
是非、納得のゆく選択をしてほしい

給料が妥当か、の答えにはならないが、「今の給料に納得しているか」の答えは出せるのではないか?