会社は何時、辞めたらよいか
前回のブログの更新が昨年10月だったことに先ず、驚きました。
更新しなければと思いながら、そして時々「おっ、これはブログに是非載せよう」と思いながら、今日という日を迎えてしまいました。暦の上では春だそうですね。
お久しぶりです、そして明けましておめでとうございます、外部役員の阿部です。
さて、沢山書きたいことはあってもいざ、書くとなると記憶の新しい順になってしまうのは人間の性能上、止む得ないのでしょうか?私だけの特徴ではない、と思っておりますが・・・。まさか衰え、じゃあ・・・。
実は年末にある小規模な会社の中間管理職の方2名からご相談を受けました。
その方々の属する会社は狭義の上では私の顧客(委託契約・顧問契約先)ではありませんし、人柄もよく知っておりますので内容をお聞きしました。
その相談の内容というのは「どうも会社が本業から離れようとしているのではないか」、というものでした。
その会社の状況というのは
●本業の主力で且つ社歴も長い社員が毎年退職し、数年前より激減している
●新しい社員は明らかにセカンドキャリアの方(60歳以上)が多い
●数年前から新卒社員を全く採用しなくなった
●本業とは全く関係の無い、「会社の将来を考える」人達が複数採用されている
●実際に新規事業を計画しているようだ
というものでした。
つまり、「本業の増強や補強をせず、新規事業を模索又は立ち上げるスタッフが数多く入って来ている」状態だそうです。
その方々が私に聞きたいのは「会社はどのような方向に進もうとしているのか、自分達の就労環境はどうなるのか」、でした。
相談された方はお二方とも40歳代後半で、本業に関しての経験も知識も豊富です。 成長過程にある同業他社であれば垂涎の方々、と言ってよいと思います。
お二方は「もし、この会社が本業を縮小する傾向又は本業から撤退することになり、その時自分達が50歳を超えていたら再就職は厳しい」という事態を懸念されているのです。
そこで私はまず自分が経営者だったら、どうするだろう、と考えて、結論として以下の二つについて熟考すると思いました。
●本業における市場優位性はどうか
●本業の今後の市場を考える(市場自体が拡大するか、縮小するか)
その上で「市場優位性は工夫と努力で続けることが出来る、市場自体も縮小はしない」という結論が出れば
●主力は更に力が発揮できるような環境を整える
●新入社員を毎年雇用し、サービスの継続に努める
●本業を強化する為の新しいサービスや体制を模索し、構築する
でしょうし、本業に関係無い人は正社員として採用しないと思います。それは固定費が掛かる為です。冒頭に書きましたが相談者は小規模な会社の方々です。
小規模な企業ではまず、本業で相応の利益を生み出さなくては、新規事業を立ち上げる原資を作ることが出来ません。本業の強化成長が新規事業展開の鍵となるのです。
もちろん、新規事業を立ち上がる為にはそれに向けたスタッフを採用しなければならない、という考えもあるでしょう。
ここで重要なのは「新規事業を立ち上げるか、どうか」の判断は経営者が下さなくてはならない、という点です。
経営者が熟考の末、「弊社には●●という事業の展開が不可欠」という結論を出したら、それに向けたスタッフを採用してもよいでしょう。
しかし、「新規事業を立ち上げるか、どうかを判断する為にその新規事業のノウハウを持つ人達を採用し、とりあえずスタートしてみる」という姿勢は小規模な会社の経営者としては如何なものか、と思います。
それは自分で考えましょうよ-、そこでお金を使っちゃダメでしょ、そこで頭使わないで高額な報酬を何に使うの?、と、言いたいですね。
私は相談者のお二方にこのように伝えました。
「新規事業を進めるにも本業からの収益が必要ですから、直ぐに本業の縮小や本業からの撤退は出来ないと思います。
しかし、今の経営者は本業の強化以上に新規事業に関心があると考えることも出来ますし、お二方の年齢も考えると50歳も半ばを過ぎて「貴方たちは新規事業部に転籍」と言われたら働きにくいし、今までのノウハウも活かす ことは難しいでしょう。
私ならお二方とも現状であれば今よりもいい条件で雇用してくれる同業他社が複数あると思いますので、転職を考えた方がよいと思います。これからしばらくの間、相応の収入が必要な状況であるなら、成長過程にある、 又は本業に力を入れておられる同業他社への転職を勧めますね。
もう一つは経営者が重要なことを自身で判断出来ない状況にあるように思えるのです。これでは本業の回復も難しいでしょう。」と。
40歳代後半と言えば私も同様です。
私は多くの企業の面接に立ち会っておりますが、成長過程にある企業程人員が不足しており、仕事はハードです。経験・知識の他に厳しい環境で継続して高いパフォーマンスを維持出来る体力、年々入社してくる新しいスタッフへの継続的な教育も、暗に要求されているのです。
これから50歳を迎える皆様、少しでもよい雇用条件で、且つ皆様の経験とノウハウが活きる場所を選んで下さい。折角のノウハウが今の会社では活きないかも知れません。
一方で皆様のような方々を心待ちにし、そのノウハウを非常に高く評価してくれる会社も直ぐ近くにあるのです。
会社に滅私奉公をして、結果放り出された、ということにならないように真剣に、働く場所を選ぶ時です!
新しい会社が今の会社よりも厳しい環境だったらどうしよう、そのような不安もわかります。でも、それを確かめる為には転職をしてみなければなりません。少しでも不安を払拭するのであれば面接の時に不安な点について 質問をし、入社前にクリアにしておけば回避出来る問題もあると思います。
止まるべきか、新しい環境に足を踏み出すべきか・・・止まりながら新しい答えを見つけることは出来ません。
しかし、今強い不満や不安があるなら、新しい環境に足を踏み出すべきでしょう。これは私の経験から申し上げる回答です。
迷っている皆様、私は今、皆様の背中を押したつもり、ですから・・・。




