継続して「丁寧な仕事」をすることの難しさ
私の会社も今年で5年目に入り、お客様も順調に増えている。
併せて起業した時に立てた中期的な目標も達成出来ており、計画通りに事業が展開している、と考えてよいと思っている。
これも偏に創業以来から弊社に働く機会を与えて頂いている、全てのお客様のご支援があってこそ、である。
ブログでクサいこと言うのヤメテよ、と思う方もいるだろうが、これは本心である。
本心であることを一つの例で証明しよう。
私は外出先から自宅に「今日はお客様と会食があるので夕飯は用意しなくて大丈夫です」とか、「今、お客様のところを出ましたのでこれから帰ります」というメールを送るのだが、その際必ず「お客様」と打つ。
(マメに家にメールを入れている、ことが言いたいわけではありませんよ)
メールだろうとLINEだろうと、絶対に「客!」と呼び捨てにすることはないし、自分の中にお客様を「客!」と呼ぶ感覚は皆無である。
私は決して万人に好感を持たれるような人間ではないと思っているので、とにかく「お客様」から与えられた仕事、相談事については出来る限り知恵を絞り、ベストの回答を出す、という当たり前のスタンスを堅持している、つもりである。
そうしなければあっと言う間にお客様から嫌われて、放り出されてしまうに違いない。
嫌われる、放り出されることも当然イヤだが、それよりも私のお客様で私の出した答えで物事を決定する方が多くいらっしゃるという実情から、「間違った答えを出してしまう」ことを何よりも恐れている。
考え抜いて出した答えでもそれがよい結果を出すとは限らないが、私に出来ることは考え抜くことだけである。
不思議と考え抜いて出した答えは満点ではないにしても、合格点を出せているという実感はあるし、仮にやや合格点に欠けることがあってもお客様は理解し、受け入れてくれているように思う。
会社を舞台としたドラマで嫌な上司が「結果がすべてだよ、キミ!」と言っているのをよく見るが実はお客様は結果はもちろんだが、結果を出すためのプロセスや姿勢もよく見られているのだと感じることが多い。
以上から「ベストを尽くす」「考え抜く」という姿勢は「良い結果を出す」可能性を高め、且つお客様から排除されるという「リスクを回避する」理想的な姿勢と言える。
大きな組織であれば「仕事は常にベストを尽くそう!」と経営者が言っても隅々まで伝わるはずもないが、弊社のように非常に小さな組織では一緒に仕事をしている人にはこの感覚を持って貰いたい。
しかし、わずかな人数でも現実には難しいことを最近実感している。
当たり前のように次から次へと仕事を与えられ、仕事の関係者に持ち上げられる機会(当社が指導的な立場の場合)が増えると一つ一つの仕事に対するパフォーマンスは落ち、態度は増長し、丁寧さを欠いた仕事をしてしまう。
当然「考え抜く」姿勢も失われ、簡単な判断ミスをしてしまう。
こちらも気付いた時点で指導をしてその場は修正するが、問題の根本がその人間の「仕事の姿勢」にあるのが残念でならない。
更に残念なのは私よりもお客様が先にその人間の「仕事の姿勢」に違和感を感じてしまうことである。身近な人間がお客様を大切にしていないのではないか?と感じてしまうのは苦痛以外なにものでもない。
身内の話で大変恥ずかしい限りだし、これを読んだお客様が「もう、外部役員には仕事を依頼しない」と思うかも知れないが、 「外部役員」も人で苦しんでいることをお伝えしたいと思い、ブログに書いた次第である。
弊社よりも多くの人を抱えている経営者の方が人で苦しんでいるのは必然である。
どうしたら一緒に働いている人間が「常に丁寧な仕事してくれるか」、「常に問題に対して考え抜いてくれるか」、これは永遠のテーマであり外部役員も抱えているテーマである。
一次的にパフォーマンスを上げるだけなら「賃金」、「地位・待遇」、「福利厚生」を厚くすることでどうにかなるかも知れない。
しかし、継続して、となると難しいだろう。
何故なら与えた「賃金」、「地位待遇」、「福利厚生」がその人間にとって、与えた直ぐ後には「当たり前のもの」となってしまうからである。つまり、これらの条件はカンフル剤にしかならない可能性がある。
厄介ですねえ・・・。一緒に悩み、考えて参りましょう。考え抜きますので、私も。




